コロナ禍の時、多くのサービス業の方が失業してしまいました。
休業や自粛等を求められたのが、最大の理由ですが、
サービス業を利用する、技術者の方までも、リモートワークとなり、
サービスを利用する人々が減った事も要因と考えられます。
一説によりますと、技術者が1名雇用されるだけで、
サービス業は4名の雇用が増加するそうです。
出勤するために、ワイシャツを着ていれば、そのクリーニング。
化粧すれば、化粧品も購入する。
ランチは、定食を食べたり、コンビニで購入したり。
残業後に、一杯ひっかけるために、居酒屋で生ビールを注文。
そして、タクシーを利用して帰宅。
これは、一例で、もっと多くのサービス業を利用していると思います。
確かに4名の雇用も納得できます。
現在、リモートワークが減少しています。そういう流れになれば、サービス業の雇用が増えていきます。しかし、一度雇用を失った労働者は、違う職をさがして就労している方が戻ってこず、労働力不足にあえいでいるのが、サービス業の現状です。
利用者側の意識の変化もあり、本当に4名の雇用が生まれるか、疑問が残る状況です。代表的なのが飲み会です。時間を使ってまでの上司等との飲み会の価値が見直され、お金と時間の節約に価値を見出す人も増えてきています。ランチは、手作り弁当にする。など、一種の節約ブームとなり、なかなか消費が戻っていない現状もあります。
また、企業にとっても、コロナ危機を乗り切るために、本社やオフィスを移転させ、固定費を削減している場合、リモートワーク終了には舵を切ることは、難しいですよね。出社しない事を前提に、小さなオフィスに移った企業は、社員の机すらない状況ですし。また、多額の賃貸という固定費を削減出来た企業は、おいそれとは復帰させれません。また、リモートワークにより、福利厚生費や人件費削減額はかなりの額になると思います。利益が多い企業はいいですが、上がっていない企業は、このままリモートワークを軸とした企業経営を考えるでしょう。
数年の間で、劇的に様変わりした就業形態。
今までの常識が、変わってしまったコロナ。
当たり前に着替え、朝ごはんを食べ、出勤して働く。
昼は、近くのお店でランチをする。
残業をして、夕飯を食べたり、飲んでから帰ったりと。
いつまでも、当たり前が当たり前として通用しない事が衝撃的な出来事でした。
多くの企業が、コロナ禍までは、右ならえ。
その後、個々の価値観が大きく変化した今。
世の中に、どれだけ不変的な事があるのか、考えさせられる事柄でした。